54歳サラリーマン、iDeCoを始めた話

「iDeCoって若い人がやるものでしょ?」

正直、私もそう思っていました。

でも、年収500万円・会社に企業型401Kあり・54歳という自分の立場で冷静に計算してみたら、

👉 50代こそiDeCoは“節税目的”で使うと強い

という結論になりました。

この記事では、

  • なぜ今iDeCoを始めたのか
  • 月2万円・オルカン100%の判断は正しかったのか
  • 60歳時点でどう着地するのか

を、同じ50代サラリーマン向けにまとめます。


私の前提条件

  • 年齢:54歳
  • 職業:会社員(企業型401Kあり)
  • 年収:500万円
  • iDeCo掛金:月2万円(上限)
  • 商品:オルカン(全世界株式)100%
  • 目的:運用よりも税控除

会社に401KがあるとiDeCoはいくらまで?

会社に企業型401K(企業型DC)がある場合、

👉 iDeCoの上限は月2万円(年24万円)

この掛金は、
全額が所得控除になります。


年収500万円だと、いくら戻る?

私の場合、税率はざっくり

  • 所得税:23%
  • 住民税:10%
  • 合計:約33%

iDeCoの節税額

24万円 × 30% ≒ 約72,000円/年

👉 毎年約8万円が、ほぼ確実に戻る

これは

  • 元本保証商品でも
  • 利回り0%でも

成立する「確定リターン」です。


オルカン100%で申し込んだけど大丈夫?

結論:問題なし。むしろ正解寄りでした。

理由は3つ。

① 1本で世界分散できる

オルカンは

  • 日本
  • 米国
  • 新興国

まで含めた全世界分散。
50代で商品を増やすより、シンプルが正解

② iDeCoは途中で配分変更できる

  • 暴落が怖くなったら定期預金へ
  • 60歳が近づいたら守りへ

👉 いつでも変更可能なので、今は100%でOK。

③ iDeCoの主役は「節税」

運用益より、
毎年約8万円の節税効果の方が圧倒的に大きい。


54歳から60歳までの着地イメージ

積立期間

  • 55歳〜60歳(約6年)

積立元本(確定)

24万円 × 6年 = 144万円

60歳時点の残高イメージ

保守ケース(年3%)

  • 約155〜160万円

標準ケース(年5%)

  • 約165〜175万円

👉 暴落があっても、
150万円前後に収まる可能性が高いと見ています。


実はここが本番:6年間の節税額

24万円 × 33% × 6年 = 約43万円

👉 すでに現金で得している額です。


60歳で受け取ると税金は?

iDeCoを一時金で受け取ると、
退職所得扱いになります。

  • 退職所得控除:
    40万円 × 6年 = 240万円

👉 想定残高(約170万円)は
全額控除内 → 税金ゼロ


実質的な着地まとめ

内容金額
自分が出したお金144万円
60歳時の残高約160〜170万円
積立中の節税約47万円
受取時の税金0円

実質価値

約210〜220万円相当

👉 144万円 → 約210万円


年利に換算すると?

約5〜6%相当(節税込み)

これは、

  • 投資だけ
  • 運用だけ

では出せない数字です。


50代iDeCoの結論

  • 大勝ちは狙わない
  • 失敗もしにくい
  • 節税効果は確定

👉 50代サラリーマンにとって、iDeCoは最強の節税ツール

私のように

  • 会社に401Kがあり
  • 老後資金が気になり始めた

そんな人ほど、
**「運用より節税」**の視点で考えると腹落ちします。


※ 本記事は個人の経験と制度理解に基づくもので、投資成果を保証するものではありません。制度・税制は変更される可能性があります。