【59歳で早期退職】401k(企業型DC)2000万円、どうする?iDeCo移換の全手順


早期退職、心身ともに大変な時期を過ごされていることと存じます。

しかし、このような状況だからこそ、退職金という大切な資産をどのように守り、増やしていくかを考えることが重要です。

ここでは、企業の401k(企業型DC)をiDeCoへ移換し、老後資金を効率的に運用していくための具体的な方法を、一つずつ解説します。


1. なぜiDeCoに移換すべきなのか?

結論から言うと、iDeCo(個人型確定拠出年金)への移換がおすすめです。

【iDeCoに移換するメリット】

  • 非課税で運用継続できる:2000万円の資産をそのまま非課税で運用し続けられます。
  • 運用商品の選択肢が広がる:企業型DCよりも低コストで魅力的な商品(S&P500や全世界株式インデックスファンドなど)を選ぶことができます。
  • 手数料が安くなる可能性がある:運営管理機関によっては、企業型DCより手数料が安くなる場合があります。

【知っておくべき注意点】

  • 原則60歳まで引き出せない:医療費や生活費など、近いうちに使うお金は必ず現金で手元に残しておく必要があります。
  • 受け取り開始年齢が遅れる場合がある:iDeCoの加入期間が10年未満の場合、受け取りが最長65歳まで遅れることがあります。

2. iDeCoへの移管方法:3つのステップ

移管手続きは以下の3つのステップで進めましょう。

【ステップ1:資金の仕分け】

まず、2000万円のうち、どのくらいをiDeCoに移し、どのくらいを現金として手元に残すか決めます。

  • 生活防衛資金を確保する
    • 当面の生活費や医療費など、3〜5年以内に使う可能性がある額を計算し、現金で確保しましょう。例えば、500万円を手元に残すといった形です。
  • 残りをiDeCoへ移換する
    • 生活資金を除いた余裕のあるお金(例:1500万円)をiDeCoに移換し、老後資金として運用します。

【ステップ2:手続きの準備と実行】

iDeCoの口座開設と企業型DCの移換手続きを同時に進めます。移換先は、手数料が低く商品ラインナップが豊富なSBI証券がおすすめです。

  1. SBI証券iDeCo口座を申し込む:まずはSBI証券のウェブサイトでiDeCoの口座開設を申し込み、必要書類(本人確認書類など)を準備します。
  2. 会社の書類を取得する:退職した会社の人事・総務部に「事業主証明書」の発行を依頼します。
  3. 移換手続きを行う:現在の401kを管理している運営管理機関(信託銀行など)に連絡し、「SBI証券のiDeCoに移換したい」と伝え、手続きを進めます。

【ステップ3:運用方法を決める】

移管手続きが完了すると、iDeCo口座に1500万円が現金として一括で入金されます。

  • 一括投資は避ける
    • 入金された資金をすぐに全額投資するのはリスクが高いため避けましょう。万が一、投資直後に相場が暴落すると大きな損失に繋がりかねません。
  • 分割投資(時間分散)を実践する
    • 1500万円を、半年や1年といった期間に分けて少しずつ投資することをおすすめします。例えば、1年かけて毎月125万円ずつ投資信託(オルカンなど)を購入していく方法です。
    • この作業は自動ではないため、ご自身で毎月手動で「スイッチング」を行う必要があります。

3. 資産運用のポイント:オルカンかS&P500か?

iDeCoで人気の投資信託として、S&P500(米国株)とオルカン(全世界株)が挙げられます。

  • S&P500:米国経済の成長に期待する方におすすめです。ただし、米国一国に集中投資するため、リスクは高めです。
  • オルカン:世界中の株式に分散投資するため、S&P500に比べてリスクが抑えられます。長期的な視点で見ると、より安定したリターンが期待できます。

老後まで期間が限られていることを考えると、リスク分散の観点から、「オルカン」 を選ぶのがより安心できる選択肢と言えるでしょう。


まとめ

  1. 2000万円は全額iDeCoに移せるが、生活費は手元に残す。
  2. 手続きはSBI証券で進め、退職した会社への依頼も忘れずに。
  3. 移管金は一括投資せず、時間と資産を分散してリスクを抑える。

このブログが、あなたの今後の人生設計の一助となれば幸いです。