今日はちょっとだけ、私の人生の転機についてお話ししようと思います。
これまで誰にも話してこなかった、苦い思い出です。
社会人としての失敗、今も心に残るあの日
20代後半のころの話です。
友人から「一緒に会社を立ち上げよう」と誘われました。空調設備の会社。信頼していた友人でしたし、なんだかワクワクして、二つ返事で「やるよ」と答えました。
勢いそのままに、当時勤めていた会社に退職届を提出。
仲間たちが送別会まで開いてくれて、2次会ではこんな話を耳にしました。
「お金より、今は“時間”が欲しいんだよな…」
その言葉が、朝になって胸に重くのしかかってきたのです。
「本当にこれでよかったのか?」
不安に押しつぶされ、退職届を撤回してもらいました。
信頼していた友人との距離、そして職場での立場
退職を翻した私は、友人との関係もギクシャクし始め、いつの間にか疎遠になりました。
会社でも「辞めるって言ってたよな…」という視線。
居心地はどんどん悪くなっていきました。
ある日、みんなに「ごめん」と謝りたくて開いた飲み会。
飲みすぎて翌日寝坊し、会社を休んでしまいました。
完全に信頼を失いました。
精神的にも追い込まれ、毎日が苦しくて仕方なかった。
でも、なんとか踏ん張って、今も同じ会社で働いています。
勤続35年、管理職。でも…
気づけば35年。今では管理職として多くの部下を抱える立場になりました。
「仕事は安定している」「お金も困っていない」
でも、正直に言えば、“時間がない”。
まさにあの時聞いた「お金より時間が欲しい」という言葉が、今の自分にぴったり当てはまります。
正しかったかは、わからない。でも、今が一番若い
あの時の選択が正しかったのか、今でもわかりません。
でも、ひとつ言えるのは…
「今が一番若い」ということ。
だからこそ、これからは自分のために時間を使っていきたいと思っています。
旅行や料理、体験したことのない新しいことにも挑戦してみたい。
人生の“第二章”を、楽しむために。
まとめ:失敗は、終わりじゃない
人生にはいろんな選択肢があって、時には後悔することもあります。
でも、どんな過去でも、自分が生きてきた道。
それを否定する必要なんてありません。
もし今、「これでよかったのかな…」と悩んでいる方がいたら、こう伝えたいです。
「今からだって、始められます」
新しい趣味、旅、新しい仲間。
人生はこれからが本番かもしれませんね。
ご覧いただきありがとうございます。